突然ですが、あなたが思っているよりも人生はあっという間です。
「めんどくさいから」、「自分がやらなくても他の人がやってくれるから」なんて思っていませんか?
本当に人生はあっという間です。
人生の体感的な半分は、20歳前後で終わっていると言われています。
要は、20歳を超えたあたりから、体感速度が加速的に早まっているということになります。

そういえば、20歳までは1日が長く感じたけど、今は1日があっという間に終わるな…。
と思い返す人も少なくないでしょう。
この記事では



そうは言っても、人生を豊かするためには、何をしたらいいの?
という人が読む記事になっています。
私のイチオシの本になるので、ぜひ買って読んでみてください
DIE WITH ZEROは、人生で読むべき本


まずはこちらの本を紹介させていただきます。
私も読んでみましたが、考えが180度変わりました。
ビル・パーキンス著の本で、直訳すると「貯金をゼロにして死ぬ」という意味を持ちます。
近年では不安なニュースが多い社会になっており、将来のために貯蓄や資産を使わずに貯める傾向にあります。
この本では人生において楽しみを先送りにせず、今しかできない経験にお金を使うことを推奨しています。
若いうちに経験に投資し、人生を豊かにする術を一緒に見ていきましょう。
「今しかできないこと」に投資をする


皆さんは現在、今しかできないことができていると自信はありますか?
若いうちは体力があるがお金がない、高齢になるととお金はあるが体力がない、中間年齢になるとお金も体力もそこそこあるが、時間がない。
どの年齢になっても、それぞれの問題が浮き出てきます。
この記事を読んで、「自信を持って今しかできなことをやっている」と胸を張って言えるようになりましょう。
ライフエネルギーの消費
海外で一人の男性弁護士が大病を患い、余命宣告されてからわずか3ヶ月で亡くなった例が記述されています。
余命宣告されてすぐに奥さんが仕事を辞めることを決断し、3ヶ月間ずっと一緒に過ごしたため悲しみは深いが後悔はなかったと記述がありました。
この例から「これ以上、先延ばしにせずに、今すぐ、本当にやりたいこと、大切なことをすべき」だということがわかります。
私たちはまるで、世界が永遠に続くかのような感覚で生きています。
これは物が溢れている現代では当たり前の感覚だと思いますが、誰でも最後は必ず来るということを受け止めることが最初のステップであると私は考えます。
もちろん先ほどの話はあまりにも極端な話でありますが、人は老化には逆らえないのは事実です。
不老不死の薬なんてありません。
私たちは、ゴールの見えない人生を歩きながら、最大限に命を燃やす方法を自分で探さなければなりません。
お金を無駄にするのを恐れて機会を逃さずに、今しかできないことにお金を使っていきましょう。
私たちはお金やモノのために「ライフエネルギー」を消費していると言われています。
「ライフエネルギー」とは人が何かをするために費やすエネルギーのことであり、働く時もこの有限なエネルギーを使って仕事をしています。
私たちが買い物をするときにお金を当たり前に払っていますが、これは間接的に私たちのライフエネルギーを払っていると言っても過言ではありません。
例えば欲しい服を買うときに3000円だとすると、時給1500円の人では2時間分のライフエネルギーを服に変更しています。
これは命を2時間分費やして服に変換していると言えるので、この感覚を持つと衝動的、習慣的に行動せず、理性的に判断しやすくなります。
「節約人間」への警告
節約はとても大事なことですが、極端に節約をしていると人生を豊かにすることはできません。
旅行に行ったり貴重な体験をしたり、価値ある経験にはある程度費用がかかります。
人はモノではなく経験にお金を使う方が幸せになれることなども心理学の研究で示されています。
モノを買った時はその瞬間が一番喜びを感じますが、次第にその喜びは減っていきます。
その点経験から得る価値は、時間の経過とともに高まっていくことがわかります。
これを書籍では「記憶の配当」と呼んでいます。
節約ばかりしていると、そのときにしかできないチャンスを失いかねません。
その結果、自分がいる世界が必要以上に小さい場所になってしまい、人生の経験の合計がとても少なくなってしまいます。
今しかできない経験のために使えるお金を無駄に溜め込んでいる人もたくさんいますが、今味わえるはずの喜びを極端に先送りすことに意味はありません。
「経験(ポジティブな)」を最大化し、明確な将来の計画を持って同時に今を楽しむことも忘れない」ことがとても大切です。
節約を極めたい人は、ぜひこの記事を読んでください。
一刻も早く経験にお金を使う
現在この記事を見ているあなたは、若いですか?高齢ですか?
どちらにせよ、今が一番人生で若いことには変わりありません。
これを読んでいる時間も確実に歳をとってしまいます。
「明日やるからいいや」、「いつかできたらいいな」ではなく、やりたいことがある人は一刻も早く行動に移しましょう。
人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
人生の経験の合計は、あなたが誰であるかを決めています。
それはあなたの毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験などで形作られています。
上記を意味していることは、「生まれた時に価値がつくのではなく、歩んできた人生によって価値がつく」ということなんです。
人は誰でも平等に、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できます。
「最愛の人と過ごした日々」「育ててくれた両親との思い出」「友達と行った旅行」など、目をつぶると鮮明に思い出せるでしょう。
人生の最後に自分に残るのは、「お金」でも「地位」でも「名誉」でもなく、「思い出」だけだといずれわかるでしょう。
「思い出の配当」はバカにできない
株式などに投資をすると、配当金という形でリターンを得ることができます。
それを思い出に投資すると、私たちに尽きることのない「配当」を与えてくれます。
経験からは、その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られ、これは雪だるま式に膨らんでいきます。
株式投資でも配当金を再投資し、得た配当金からも複利が得られる「配当複利」が得られますが、思い出には元の経験から副次的に生まれる経験も得られます。
これを書籍では、「記憶の配当複利」と呼んでいます。
お金を払って得られるのは、その時の経験だけではなく、その経験が残りの人生でもたらす喜びなどもあるということです。
上記を踏まえると、早い段階で経験に投資すべきであり、年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られるはずなのです。
配当については、下記記事をご覧ください。
ゼロで最後を終える


貯蓄や節約はとても大切です。
ですが、貯蓄や節約をするあまり、亡くなる時が一番お金持ちになっても仕方ありません。
バランスはもちろん大切ですが、「貯めること」よりも「使うこと」を今後は考えていきましょう。
スタバのコーヒーを毎日買っているあなたへ
毎日コーヒーを買う習慣を見ても、一杯のラテのような小さな出費の切り詰めが長い目で見て大きな節約になることを「ラテ・ファクター」という言葉で表しています。
毎日決して安くないコーヒーを買うことにより、1年間でどれほどの金額になるかを気づいてない人も少なくないでしょう。
毎朝コーヒーを買う人を否定しているわけではないですが、その金額を貯めることによって国内旅行に行けたり、海外旅行に行ける可能性もあります。
お金と時間の使い方やバランスをよく考えて選択していくことが大切になるので、今買おうとしてるそれは必要かを常に考えましょう。
「ゼロで最後を終える」は効率の極み
人がいつ最後を迎えるかは誰にもわかりませんが、安全に、かつ不要なお金を残さないためには、人が生きられる最長の年齢を想定すればいいと言われています。
だけど、多くの人はそれすらも計算しておらず、なんとなく必要以上にお金を貯め込んでいるか、必要なだけ貯めていないかの2択になっています。
必要以上にお金を貯め込んでいる人のほとんどは、70代になってもまだ未来のためにお金を貯めようとしているという研究データもあるくらいです。
現役時代に「老後のために貯蓄する」と言っていた人も、いざ退職したらそのお金を十分に使っていないのがわかります。
老後の医療費のために今から莫大な資産をつくろうとするのは、エイリアンの襲来に備えるようなものと書籍では例えています。
余命があと1年であったとしても、今の暮らしを続けられるか


あなたは自信を持って、今続けている生活を余命1年だったとしても続けますか?
もし答えがNOなら、生活を見直すべきです。
私も自信を持っては言えませんが、この本を読んでからの生活は変わりました。
これからどんな人生が待っていようと、自信を持っていい生活だったと言えるようになりましょう。
人生最後の日を意識する
自分が「あとどれくらい生きれるか」を真面目に考えてみることはとても価値があります。
意識しておらずとも、慎重派の人は150歳まで生きるかのように過度な貯金をしてしまいます。
リスク許容度を考えて備える場合と、単に闇雲な恐怖にかられて備える場合とでは、とてつもなく大きな違いが生まれます。
恐怖の奴隷として何年も過度に働く必要はないのです。
私たちは富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化をするための方法を探すことが、一番の目的であることを忘れないようにしてください。
時間とエネルギーは有限であり、それをどう使うべきかを真剣に考えるべきなのです。
子どもには最後を終える「前」に与える
相手が誰であろうと、最後を終えてから与えるのは遅すぎます。
子どもたちに与えるべきお金を取り分けた後に、残りの「自分のためのお金」を生きているうちにうまく使い切るべきなのです。
子どもたちには受け取った財産を最大限に活用できるタイミングを考えてあげるのが、親の役目でもあります。
お金の価値を最大化できる年齢は一般的に「26歳〜35歳」と言われており、譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下してしまいます。
有限であるエネルギーをまだ余しているうちに財産を譲ることを考えましょう。
親が子どもに与えられる財産はもちろんお金だけではなく、親からの「愛情」などもあります。
研究によると、幼少期に親から十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人と良い関係を築け、薬物中毒になったり、うつ病を発症する割合が低くなる結果があります。
親から人生を学ぶこと、あるいは単に一緒に過ごす時間も経験に含まれますので、これは幼少期からたくさん与えていきましょう。
子どもはいつまでも「子供」のままではいられません。
年齢を重ねていくと、一緒に過ごすかけがえのない機会が次第になくなっていきます。
お金をいくら稼いでいても一緒に時間を過ごせないのなら、それはむしろ子どもに大切なものを与えているのではなく、奪っていることに等しいと気づくべきなのです。
年齢にあわせて「お金、健康、時間」を最適化する
今しかできない経験(価値のあるものだけ)への支出と、将来のための貯蓄の適切なバランスを取ることが大切です。
支出と貯蓄のバランスは、人生のステージに応じて変化していく必要があります。
まだ年齢が若く、これから数年間で収入が十分に見込める場合は、貯蓄よりも経験などへの支出に重点を置くべきです。
それともう一つ、経験と同等以上に大切で投資すべきなのは「健康」なのです。
健康上の問題は年齢が上がるにつれて大きな制約になり、高齢者では最大の足枷になってしまいます。
私たちの身体は間違いなく衰えていき、それと同時にお金の価値も低下していくのです。
なので、まだ健康で体力があるうちにお金を使って、お金の価値を引き出す能力を最大限に高める努力をしましょう。
あなたが思っているより、終わりは近い


私たちは、今の生活が一生続くと勘違いをしています。
どれだけお金を持っていようが、どれだけ人脈があろうが、いつかは必ず終わりを迎えることになります。
その最後に向かって、私たちは懸命に人生を謳歌する義務があるのです。
やりたいことの「賞味期限」を意識する
人は生涯を通じて何度も小さな死を経験します。
これは、人生のある段階から次の段階へと前進し続け、ある段階が終わることで小さな死を迎え、次の段階に移ることを指します。
実際のところ、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多いのです。
ほとんどの人は、小さい大きいの差はあれど、最後を迎える前には何かしらの後悔をすると言われています。
その中で最大の後悔は「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」という後悔の気持ちです。
自分の赴くままに夢を追い求める人生ではなく、自分の心の声を無視して誰かに用意された人生を生きることは、とても大きな後悔につながります。
人は「もうじき失われてしまう何か」について考えると、幸福度が高まる傾向にあると言われています。
これは、終わりを意識するとその時間を最大限に活用しようと意欲が高まるからです。
人生の各段階で使える時間は自分が思っているよりも多くはないので、自分がしたくないと思うことに割いている時間は一切ありません。
自分が好きな人と過ごせる時間や自分がやりたいと思うことに、自分の人生の全てを注いで生きましょう。
45〜60歳に資産を取り崩し始める
最後を意識した生活ができるようになったら、具体的に資産を減らすタイミングを決めましょう。
純資産を「減らすポイント」を明確につくり、経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに純資産を取り崩していきべきなのです。
それでも、老後の生活資金が不安という方は、次の計算式を参考に最低限備えておきましょう。
1年間の生活費×残りの年数×0.7
老後資金を必要以上に増やそうと働き続けると「何か(お金)」を得られても、それ以上に「貴重なもの(健康や時間)」を逃してしまうことになります。
私たちが考えているより、老後は意欲や食欲が抑えられるためそれほどお金はかかりません。
老後のために過度に貯蓄するのではなく、お金をもっと早い段階で有効に活用することを計画すべきなのです。
シミュレーションに基づき、残りの人生を生き延びるために十分なお金がいくらかを計算し、その額を確保できたら積極的にお金を使い始めましょう。
まとめ:今から行動するだけで、人生の満足度は飛躍的に上がる
「ゼロで最後を終える」という目標を持つこと自体が、あなたを正しい方向に導いてくれます。
あなたは何も考えず「働き」、「貯蓄」し、できるだけ「資産」を増やそうとしていたこれまでの人生を変え、できる限り最高の人生を送れるようになると私は考えます。
これを完璧に実行できなくても目指すことにより、何もしないよりもはるかに目標に近づけることになるでしょう。
何事にも挑戦し、人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにするためには自分自身の協力が不可欠です。
この記事を読んで、少しでも人生を充実させるきっかけになっていただければ幸いです。
終いから逆算して生前整理をお手伝いしてくれるサービス「みんなが選んだ終活」のサイトもありますので、興味がある方は見ていってください。
遺言書などの終活も、あなたがやらなければならない最後の仕事になりますので、手を抜かずに真摯に向き合いましょう。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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出典:みんなが選んだ終活
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