「いつか必ず訪れる」と頭では理解していても、愛するペットとの別れは想像を絶するほど辛く、深い悲しみに包まれます。
家族の一員として、たくさんの愛情と癒しをくれた存在だからこそ、感謝の気持ちを込めて、心から安らかに送り出してあげたいと願うのは当然のことでしょう。
しかし、いざその時を迎えると、

何から手をつければ良いのか、わからないよ…。



どのようなお別れの方法があるのかな…?
と、混乱してしまう方も少なくありません。
この記事では、そんな深い悲しみの中にいるあなたが、少しでも落ち着いて、そして後悔なく愛するペットを見送ることができるよう、ペットのお葬式に関するあらゆる情報を網羅した完全ガイドをお届けします。
- 安置の方法
- 葬儀の種類と選び方
- 費用
- お別れ後の心のケア
まで、詳しく丁寧にご説明します。
どうか、この記事があなたの心の拠り所となり、愛する家族との最期の時間を大切に過ごすための一助となれば幸いです。


ペットが亡くなったらまず行うこと:冷静に、そして愛情を込めて


愛するペットが息を引き取った直後 は、深い悲しみと動揺で、何も考えられないかもしれません。
でも、それでいいのです。
私も中学生の時と高校生の時に、実家で飼っていた猫とお別れをしたことがあります。
その時は深い悲しみが襲い掛かり、学校なども行けなくなるほどで、とても冷静にいることができませんでした。
しかし、時間が経てば経つほど、悲しみから感謝の気持ちに変わり、冷静になることができました。
思う存分泣けばいいのです。
そこから徐々に落ち着いて、ペットのために最後にしてあげられることをしてあげて下さい。
安置方法:感謝を込めて、安らかな姿で
まず、ペットの遺体を清め、安置してあげましょう。
これは、愛する家族の尊厳を守り、衛生的に保つために非常に重要です。
- 涼しい場所に安置する: 直射日光が当たらず、風通しの良い涼しい場所に遺体を移します。夏場や室温が高い場合は、エアコンの効いた部屋が良いでしょう。
- 体を清める: ぬるま湯で濡らして固く絞ったタオルやガーゼで、全身を優しく拭いてあげましょう。目や口、お尻周りなどが汚れていたら、特に丁寧に感謝を込めて清めましょう。口や鼻から体液が出てくることがあるため、ガーゼなどを詰めてあげても良いでしょう。
- 体勢を整える: 死後硬直が始まる前に、手足を胸の方へ優しく折り曲げ、自然な寝姿に整えてあげます。硬直は、ペットの種類や状態によって異なりますが、早ければ数時間で始まります。無理に力を加えないように注意してください。
- 保冷剤などで冷やす: 遺体の腐敗を遅らせるために、保冷剤やビニール袋に入れた氷などで、お腹周りや頭部を中心に冷やします。保冷剤が直接遺体に触れると、結露で濡れてしまうため、タオルなどで包んでから当てるようにしましょう。ドライアイスが手に入るようであれば、より効果的です。
- 安置場所の準備:いつも使用していたペット用ベッドや、段ボール箱に愛用のタオルや毛布を敷いたものを準備し、そこに寝かせてあげます。防水シートを敷いておくと安心です。
連絡:悲しみを分かち合い、次のステップへ
落ち着いて安置ができたら、関係各所に連絡をしましょう。
家族などには電話で伝えるのが一番ですが、電話ができない状況でしたら、メッセージなどでも構いませんので。
- 家族、近親者への連絡: まずは家族や身近な人に連絡を取り、悲しみを分かち合いましょう。一人で抱え込まず、支え合うことが大切です。
- かかりつけの動物病院への連絡: 生前お世話になっていた動物病院へ連絡し、死亡の確認をしてもらうか、指示を仰ぎましょう。特に、突然死の場合や、原因が分からない場合は相談することをおすすめします。
- ペット葬儀社への連絡: 落ち着いたら、ペット葬儀社へ連絡し、葬儀の相談を始めましょう。愛する家族の死を受け止められない気持ちも分かりますが、事前に資料請求をしたり、おおまかな流れや費用について確認しておくと安心です。複数の葬儀社を比較検討することも大切になってきます。
この段階では、まだ悲しみでいっぱいだと思います。
無理をせず、ご自身のペースで進めてください。
ペット葬儀の種類と選び方:愛する子にぴったりの送り方を見つける


ペットの葬儀には、いくつかの種類があり、それぞれ特徴や費用が異なります。
愛するペットの性格や、ご自身の希望、そして予算などを考慮し、最適な方法を選びましょう。
火葬:最も一般的なお別れの形
現在、ペット葬儀で最も多く選ばれているのが、人間の葬儀と同じく火葬です。
火葬には、主に「個別火葬」と「合同火葬」の2つの方法があります。
- 個別火葬:
- 個別一任火葬: ペットの遺体を葬儀社に預け、火葬からお骨上げまでを全て任せる方法です。スタッフが心を込めて供養し、火葬後、遺骨は骨壺に納めて返骨されるか、葬儀社の納骨施設に納められます。
- メリット: 精神的な負担が少ない、立ち会う時間がない場合に適している。
- デメリット: 最後のお別れに直接立ち会えない。
- 費用相場: 小型犬・猫で約1万円~3万円
中型犬で約3〜4万円
大型犬で約4〜6.5万円
※体重や葬儀社により変動 - 個別立会火葬: 家族が火葬に立ち会い、お別れのセレモニーからお骨上げまでを全て見届けることができる方法です。人間のお葬式に近い形で、最後まで寄り添いたいと願う方に選ばれています。
- メリット: 最後までペットに寄り添い、お骨上げも自分たちの手で行える。
- デメリット: 精神的、時間的な負担が伴う場合がある。
- 費用相場: 小型犬・猫で2.5万円~4万円
中型犬で約3.5万円〜5万円
大型犬で約5〜7万円
※体重や葬儀社により変動
- 個別一任火葬: ペットの遺体を葬儀社に預け、火葬からお骨上げまでを全て任せる方法です。スタッフが心を込めて供養し、火葬後、遺骨は骨壺に納めて返骨されるか、葬儀社の納骨施設に納められます。
- 合同火葬: 他の家のペットたちと一緒に火葬する方法です。火葬後は、他のペットたちの遺骨と一緒に埋葬されるため、個別の返骨はできません。
- メリット: 費用を抑えられる、他の子たちと一緒に天国へ行けると考えることもできる。
- デメリット: 遺骨が手元に戻らない、個別のお別れができない。
- 費用相場: 小型犬・猫で約5千円~1.5万円
中型犬で約1〜2万円
大型犬で約1.5万円〜3万円
※体重や葬儀社により変動
私が学生の時にお別れした猫たちは、どちらも個別立会火葬でしたが、1匹は家まで来てくれる移動式の火葬で、1匹は山にある火葬場に行きました。
当時はネットなどもあまり普及していなかったため、親がタウンページで索引し、悲しみの中探してくれました。
当時を振り返って思うことは、やりとりなどにも時間がかかり、悲しみとは別のストレスがかかっていたんだなと思いました。
現在はコーギーと一緒に暮らしているため、お別れしなければいけない日が必ず来ます。
昔のように後悔したくないため、色々調べて行き着いたサイトがこちらになります。
【ペット葬儀110番】

こちらは東証上場企業が運営しており、
- 「8,500円〜」の安心価格
- 葬儀対応満足度99%以上
- 犬、猫だけでなく多種多様なペットの葬儀に対応
- 日本全国・年中無休・24時間対応
など、飼い主の気持ちに寄り添った提案をしてくれます。
このようなサービスを当時に知っていれば、もっと最後の時間を満足のいく時間にできたと思いますので、最後の時間を後悔したくない人は相談してみて下さい。
埋葬:土に還すという選択肢
火葬の他に、遺体をそのまま埋葬する方法もあります。
- 自宅の庭への埋葬: 私有地であれば、法律的に問題なく埋葬できます。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 衛生面: 腐敗による臭いや害虫の発生を防ぐため、深く穴を掘り(1メートル以上推奨)、石灰を撒くなどの対策が必要です。
- 近隣への配慮: 臭いや衛生面で近隣に迷惑をかけないよう配慮しましょう。
- 将来的な問題: 引っ越しや土地の売却などの際に、掘り起こす必要が出てくる可能性も考慮しておきましょう。
- ペット霊園への埋葬: ペット専用の霊園に埋葬する方法です。他のペットと一緒に眠る共同墓地や、個別の墓地区画などがあります。管理は霊園が行ってくれるため安心です。
- メリット: 専門の施設で安心して供養できる、お墓参りができる。
- デメリット: 費用がかかる(永代供養料など)。
- 費用相場: 埋葬方法や霊園によって大きく異なるため、直接問い合わせが必要です。
その他のお別れの形
近年では、お別れの形も多様化しています。
- 自然葬(散骨など): 火葬後の遺骨を、海や山などの自然に還す方法です。法律や条例、マナーを守り、周囲の環境や人々に配慮して行う必要があります。専門業者に依頼するのが一般的です。
- 手元供養(遺骨アクセサリーなど): 遺骨の一部をペンダントや指輪などのアクセサリーに加工したり、小さな骨壺に入れて自宅で供養する方法です。いつでも身近に感じていたいという方に選ばれています。
- 剥製: 生前の姿をそのまま残したいという場合に選ばれることがありますが、倫理的な観点や費用面から、慎重な検討が必要です。
一般的な火葬が一番後悔しない選択になると思いますので、悩んでいる人は火葬にしてお別れをしましょう。
後悔しないペット葬儀社の選び方:信頼できるパートナーを見つける
どの葬儀方法を選ぶにしても、信頼できるペット葬儀社を見つけることが非常に重要です。
以下のポイントを参考に、複数の業者を比較検討しましょう。
- 料金体系の明確さ: 追加料金が発生する場合など、料金について事前に詳しく説明してくれるか確認しましょう。見積もりは書面で受け取るのが基本です。
- 口コミや評判: インターネットの口コミサイトや、実際に利用した人の話などを参考にしましょう。ただし、情報が偏っている可能性もあるため、鵜呑みにしすぎないことも大切です。
- スタッフの対応: 電話やメールでの問い合わせに対し、親身になって丁寧に対応してくれるか、言葉遣いや態度はどうかなどを確認しましょう。悲しみに寄り添ってくれるスタッフがいる葬儀社を選びたいものです。
- 施設の清潔さや雰囲気: 可能であれば、事前に施設を見学させてもらいましょう。清掃が行き届いているか、落ち着いた雰囲気でお別れができるかなどを確認します。
- 希望する葬儀プランがあるか: 自分たちが希望する葬儀の形(個別立会、合同、返骨の有無など)に対応しているか確認しましょう。
- 質問への丁寧な回答: どんな些細な質問にも、分かりやすく丁寧に答えてくれるか確認しましょう。不安な点を解消してくれる葬儀社が理想です。
- 動物取扱業の登録: ペットの遺体を取り扱うには、「動物取扱業」の登録が必要です。信頼できる業者の証の一つとして確認しておきましょう。
焦らず、納得のいくまで情報を集め、愛するペットにとって、そして自分たちにとって最善のお別れができる葬儀社を選びましょう。
もし、「悲しみでそこまで頭が回らない」という人は、私が数ある企業の中から調べた中で、一番信頼度が高い業者に相談してみて下さい。
【ペット葬儀110番】

悲しい時は無理をせず、他の人を頼って下さい。
もし困っていることがありましたら、私が全力で力になりますので。
ペット葬儀の流れ(火葬の場合を中心に):お別れまでの大切な時間


ここでは、私が経験した「個別立会火葬」を、臨終から葬儀当日までの流れをご説明します。
一般的な流れとなっていますので、皆さんの参考にして下さい。
臨終から葬儀当日まで:心の準備と送り出す準備
- 安置: 亡くなった猫をいつも使用していたベッドに寝かせて、いつも遊んでいたたくさんのおもちゃを近くに置いてあげました。この時に、死後硬直が始まる前に、いつもリラックスして寝ていた自然な体勢にしてあげました。
- 葬儀社との打ち合わせ:こちらは前述した通り、タウンページで親が火葬をしてくれるところを探し、電話でやり取りをしてくれました。プランなどは全てお任せし、翌日に火葬をしてもらう流れとなりました。
- 葬儀までに準備するもの:火葬してしまうと、実際の姿を見ることは叶わなくなりますので、生前に撮った一番いい写真を用意し、遺影として使用しました。あとは、天国に行ってもお腹が空かないように大好きだったおやつと、愛用していたおもちゃを一緒に火葬しました。お花などは葬儀社が用意してくれたので、そのお花を一緒に入れてお別れをしました。
葬儀当日の流れ(個別立会火葬の場合):感謝を込めて見送る
- お迎えまたは斎場へ移動:1匹目は火葬場まで行ったので、ペットベッドに安置した状態で一緒に行きました。2匹目の場合は、家まで火葬車が来てくれたので、家で一緒に来るのを待っていました。
- 受付・最終確認:斎場に到着したら、受付を済ませ、葬儀プランや費用の最終確認を行います。この時に、担当の人がよく喋る人で、あまりこちらの気持ちを汲んでくれていないと感じ、少し嫌な気持ちになったのを覚えています。担当の人からしたら毎日来る人の一人かもしれませんが、私たちにとっては、最初で最後のお別れのとても大事な日になります。葬儀対応満足度など、実際に体験した人たちの話はとても大切であると、その時に学びました。
- お別れのセレモニー(お見送り):この時が実際の姿を見る最後の時になりますので、今までの感謝の言葉をかけたり最後の触れ合いで優しく撫でたりして、本当の最後のお別れをしてきました。お別れが終わると担当の人に頼み、火葬する場所に移動してもらいました。
- 火葬:火葬する時間は外で待っていました。6キロくらいの猫だったため、火葬は1時間程度で終わりましたが、その待ち時間の時も担当の人が明るい感じで話してきたのを思い出します。
- お骨上げ(拾骨):火葬が終わると、火葬前とは全然違う姿で対面することになります。私の場合はその時にも感謝の言葉を無意識にかけていました。骨壷は用意してくれていたので、骨だけになった愛する家族の遺骨を、箸を使って一体一体丁寧に納めていきました。スタッフの指示に従い、頭から足の方にかけて。
- 返骨または納骨:お骨上げが終わると、骨壺が覆い袋に入れられ、家族に返骨されました。私たちはそのまま自宅に一緒に帰り、のちに供養することに決めました。
合同火葬の場合の流れ
私は経験したことがないのですが、一般的に合同火葬の場合は、葬儀社に遺体を引き渡した後、他のペットたちと一緒に火葬されます。
お別れのセレモニーやお骨上げに立ち会うことはできなく、火葬後は、提携の動物霊園などに合同で埋葬されるのが一般的のようです。
もし、最後のお別れをしたい方や、お骨上げで感謝の気持ちを伝えたい方は、個別立会火葬の方がいいでしょう。
私も今思えば、個別立会火葬で、良かったと思っています。
他の人の目を気にせずにお別れを言えたことは、後悔のない選択であったと言えます。
ペット葬儀の費用について:事前に把握し、納得のいく選択を


ペット葬儀にかかる費用は、葬儀の種類、ペットの体重、利用する葬儀社や地域によって大きく異なります。
事前にしっかりと費用について把握し、予算に合わせた納得のいくプランを選びましょう。
悲しい現実ですが、火葬は慈善事業ではなく商売にあたります。
悲しみに漬け込む悪徳業者もいますので、そういった業者に当たらないように事前に知識を身につけておきましょう。
主な費用の内訳は以下の通りです。
- 火葬料: 葬儀費用の大部分を占めます。個別火葬か合同火葬か、またペットの体重によって料金が変動します。大体の料金を知りたい方は、「2-1. 火葬:最も一般的なお別れの形」に記載しておりますので、戻って確認して下さい。
- 骨壺代: 遺骨を納める骨壺の費用です。シンプルなものからデザイン性の高いものまで様々あり、素材や大きさによって価格が異なります。プランに含まれている場合と、別途購入する場合がありますので確認が必要です。
- セレモニー料: お別れの儀式(読経、献花など)を行う場合の費用です。オプションとなっていることが多いです。
- 送迎費: 自宅までペットのお迎えを依頼する場合や、斎場までの送迎を依頼する場合にかかる費用です。距離によって変動します。
- 納骨料・埋葬料: ペット霊園の納骨堂や墓地に納骨・埋葬する場合の費用です。永代供養料などが別途かかることもあります。
- その他オプション料金:
- 棺代
- メモリアルグッズ(遺骨カプセル、写真立てなど)
- 返骨時の覆い袋
- 時間外対応料金など
私が実家の猫とお別れした時は、基本的にオプションなどはつけず、全体で約5万円ほどだったと記憶しています。
愛する家族とのお別れであるため、あまり費用を気にしない方が納得のいくお別れができると思いますので、あくまで参考程度に覚えておきましょう。
まとめ:感謝を込めて、心からのお見送りを


私も経験したので分かりますが、愛するペットとの別れは、言葉では言い表せないほどの悲しみをもたらします。
しかし、その悲しみは、ペットが私たちに与えてくれた愛情の深さ、そして共に過ごしたかけがえのない時間の証でもあります。
この記事では、ペットのお葬式に関する様々な情報をお伝えしてきました。
しかし、最も大切なのは、形式や費用ではなく、「ありがとう」の気持ちを込めて、心からお別れをすることです。
慌ただしい中で、後悔のないお別れをするためには、事前の情報収集や準備が助けになることもあります。
もしもの時に備えて、この記事が少しでもあなたの心の準備となり、愛する家族であるペットを温かく、そして安らかに送り出すための一助となれば、これほどうれしいことはありません。
たくさんの思い出と愛情をくれたペットへ、心からの感謝を込めて。
そして、あなたの深い悲しみが、少しでも癒される日が来ることを心から願っています。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ペットのお葬式完全ガイド:愛する家族とのお別れを心から送る方法 […]